夜中、強い雨が続いた。
どんよりと重く垂れ込めた雨雲と強い雨足に遮られて、薄ぼんやりと朝が来たことを知る。
朝7時。とっくに日の出の時刻を迎えているのに。
車の運転にはスモールランプで充分か、それともヘッドライトをつけようか、悩むほど。
肌寒く日が差し込まない日、ふと考えることがある。
遠いとおい北極圏の、一日中太陽が登らない「極夜」の1日は、こういうものだろうかと。
巨大隕石の落下により空中に舞い上がった砂塵が世界を覆い尽くした、
氷河期の恐竜たちが見た空は、こういうものだっただろうかと。
陽が遮られ、冷えていく地球で死を待つばかりの彼らは、
陽の差し込まないこの寒空を、何を思って見ていたのだろうか、と。
寒い。太陽の暖かさを痛感する朝。
少々感傷的になっている。
こんな天気の日に思い出す漫画がある。
羽海野チカ『ハチミツとクローバー』
chapter.12
真冬の動物園。遠景に観覧車が見える。
キリンにエサのにんじんをあげるワンシーン。
・・・にしても ホントでかいなー
羽海野チカ「ハチミツとクローバー」
恐竜とかって 今 もし目の前にいたらこんなだったのかな
真冬の、見学者もいない寂しい場所で、
仲間もおらず、ただ一頭のキリン。
『ハチミツとクローバー』
実写映画・ドラマは未視聴だが(すみませんっ)
マンガはたびたび読み返している。
自分の年齢が変わり、立場が変わり、世界の見え方が変わり、
読み返すたびに、物語の見方が変わり、キャラクターへの思いが変わる。
以前と違うモノサシを得て、同じ物語を何度も読み込んで、
大切に、大切に反芻している。
少し年上だった主人公たちが、同年代になり、
いつの間にか物語に出てくる‘大人’と同じ年齢になった。
ここから、自分はどんなふうに歳を重ねるのだろう。
キリンのお話はコミックス2巻。
エピソードの中の一部だが、とても印象深く好きな部分。
こんな寒い日は、暖かい部屋でもう一度「ハチミツとクローバー」を読み返そうか。
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アニメ『ハチミツとクローバー』は何年ごろの放送だったかとWikipediaで検索したところ、
知らなかった情報がたくさん書かれていた。
タイトルの『ハチミツ』は、スピッツの同名アルバム「ハチミツ」から、
『クローバー』はスガシカオの同名アルバム「Clover」から
それぞれ採用した、と今更ながら知った。
アニメ『ハチミツとクローバー』ではスピッツとスガシカオの楽曲が挿入歌として要所要所で使われている。
学生の頃、アニメ『ハチミツとクローバー』の主題歌や挿入歌などが収録されたオリジナルサウンドトラックを
TSUTAYAでレンタルし、MDにダビングして繰り返し聴いていたことを思い出した。
ガラケー、mixi、着メロ、MDコンボ・・・平成を感じますね。
曲の記憶と共に、学生時代の思い出も蘇ってくる。
自己満足ブログにお付き合い頂きありがとうございました。
今日から明日にかけて大気が不安定とのこと。
風邪などお召しになりませんように。
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